嫌いの反対

そんな答えにその場にいた全員が目を見開く。


「了雅、お前何を言って…」

「お前らは黙ってろ」


昴のそんな声にも聞く耳を持たず、目の前の彼は私を見つめる。




「咲良、行く気かよ?」

「波留多、少し黙ってて」


心配するような波留多のすがる声も私からきっぱり切り捨てる。





「空いてるよ」



私はしっかり了雅の目を見て言い放った。



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