嫌いの反対
心配している波留多にため息をつくと、右からの心配の後で、お決まりのように
「咲良、なんかあった絶対呼んで」
めんどくさい心配性2号が顔を出す。
「あのね、隆騎、波留多、あんたら心配性すぎない?」
「そんなことないと思うんだけど」
「咲良ちゃんはわかってないね~」
「鈍感でかわいいのかな?」
「分ってるつもりではいるんだけど。過保護なの。父親かよ」
私がそこまで言うと2人は明らかに肩を落とす。