嫌いの反対
波留多にはいくらでもあってきたし、この行為が波留多を苦しめるなんて到底思えないんだけど。
波留多にだけは嫌われたくなかった。
この感情の答えをもう少しで導かせられるはずなのに、何かが詰まってそれができない。
とりあえず、助けてほしい。
もう泣かないから。
もう困らせないから。
バンッ
下で激しい音が聞こえた。
また誰か来たのか。
兄の友達なんだろうか。
先ほどの行為で体が重くて思い通りに動かない。
脳もそれに比例する。