嫌いの反対



ま〜た虐められるのか。
また、虐められにいくのか。

みっともない



そう思いながら足を動かした。




…案外着くのは早かったみたいで。



「嫌だなあ」




校門の前を行ったり来たりする。

授業は3限真っ只中らしく、静まりかえっていた。








「お前、こんな所でなにしてんだ?」




そんな声に振り返る。



「誰か待ってんのか?」



私は息を飲んだ。


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