嫌いの反対



「ちょっとごめん、外に出てくるね~」


私は皆にそう言い放つと幹部室を出て、倉庫の前に座った。



まだ暖かさを残した風は優しく頬を撫でて通り過ぎる。








「僕を呼び出したかったんじゃないの?」



そんな声が聞こえて振り返ると困った顔で笑う勇太がいた。






「僕のこと見すぎだよ、何か聞きたいことがあるなんてバレッバレ。」

「あ、あの、ごめ、えっと…」

「祐亮さんのことでしょ?」



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