嫌いの反対




「おいどういう意味だ?」

「私が聞きたいよ」



しんと静まった路地裏で残された私たち4人はため息をついた。





「いう程危なくねえとは思うが、万が一だ。武器の保管がしてあったらのことを考えると厄介だな」



隆琦が真剣な顔して爆弾発言なんかするから私は声を上げた。





「え、今時暴走族が銃なんか持てるの?」

「もしだ。組がバックについてたら夢じゃねえだろうよ。女のツテって説もあるからな」

「ああ、ハッキングで穴が滅多になかったのはそういう事なのか?」



友梨が組のツテを持ってるとは思わないけど、人って見かけによらない部分もあるだろうな。




「でもそしたら了雅が止めるんじゃないの?」

「あいつがこっちに来てるの知ってて裏で回してたら厄介だって言ってんだ」




…それは、たしかに。



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