嫌いの反対




…最近、みんなのことが分かってきた気がする。


波瑠多がクール系に見えておちゃらけた印象があるのは、族の話になるとクールっぽくなるからだと思う。

この前まで雰囲気が凍ってたのは張り詰めてたからなのかな、と思う。



隆琦は優しく包んでくれる。けど最近私達をみると悲しい顔をする。…その点はまだ分からないけど。







わたしってここまで人間観察が出来たもんだと感心するくらいだ。









「…で、会議なのにそこの坊ちゃんたちにゲームやらせてていいの?」





スッとテレビの方に目を向ける。






「わー!!!!!!ねえ守強すぎ!!!少しは手加減しろ!」

「うるさい、だったら零にぃに教えてもらいなよ」

「零ってゲームできんのか?!」

「出来ないけど」

「んだよ!!!!!!わっ!やめろ!!!!」



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