嫌いの反対
そう思ったのも束の間、廊下には溢れんばかりの人が一斉に出てくる。
下駄箱にいた私たちに目を向けられた。
「うわぁ、黄竜の元姫じゃん?」
「現姫虐めたとか、サイテー」
「あいつが犯されれば良かったんじゃね?」
「え!よくね!?計画する?!」
良くねーよ。てか軽々しく計画する?とか言ってんじゃねえよ。
隣にいたチョコレートブラウンの人は驚くようにこっちを見る。
まあそうなるよね。
平常心を持った心は瞬時に冷めきっていた。