嫌いの反対
了雅は少し笑うと
「ついてこい」
と後ろ姿を向ける。
「させるかよ」
そこに勇太が飛んでいく。
鈍い音が広がった。
…!?!?!?!?!?!?
「何してんの!?!?!?!?!?!?」
仮にもその人は騙されてないし、ここ廊下なんだけど!?!?!?!?!?!?
「こら、勇太」
んであんたらはなんでそんなのんびりしてんの!?
「チッ」
そう舌打ちしたのは祐亮で
「てめえ」
勇太の胸ぐらを掴む。
「のこのこきてんじゃねえよ弟サン?」
「…っ」
ドゴッ
「うるせえんだよ…あの時から…お前は兄貴じゃねえ…」
「おい勇太やめろ」
「うるせえ」
そう残すと勇太は殴ったはずの祐亮のもとへ飛んでいく。
ダンっ
私はドアを叩くと叫んだ
「ここは私のための決戦だろうが。兄弟喧嘩するためにお前らが来てるなら帰るぞ」
そういうと皆は目を見開く。