嫌いの反対



その場所には既に黄竜の皆が揃っていた。



…この事件の元凶も。





「え、、、、?咲良ちゃんもいるの?友梨聞いてないッ!!!!」


「あんたには言ってないけど」




私が突っぱねると面白くないと言ったように顔を歪めた。







ああ、私も冷めた性格になっちゃったもんだなあ


友梨を見るとどうしても心が冷たくなってしまう。




裏切り、とか信頼、とか全部経験した私にはいいように言えば取捨選択ができたわけで。





「お前らにもう一度チャンスをやる」






祐亮がそう言うと場がピリッと固まる。
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