嫌いの反対
友梨は鼻をフンと鳴らすとかかってきなと言うように構えを整えた。
「あーもうじれったいな…おい星龍、何突っ立ってんだよ」
友梨のその言葉に私が振り向くと
「ふぇーゲームしたい」
「眠い」
「あー!僕鬼ごっこしたいなあ」
…少し離れた場所で俺らは関係ないとでも言うように話している。
「はあ…あんたらにもお仕事よ」
そんな言葉と同時にバキッという音が三回。
「え、、、?」
音のする方を見れば蹴られたであろう場所を抑えるみんながいた。
その後ろには黒いスーツをきた男の人たちがいて。
…まさか。
「勝負はここからなのに。黄竜とか星龍とか暴走族してるガキンチョに私たちを倒せる訳はないの。…暴走族に協力は必要ないはずよ。何でその女を庇うの?」