嫌いの反対
下駄箱の次は廊下で女たちに歯止めを食らう。
「なぁに可愛い友梨様虐めてくれちゃってんの〜?」
まあ確かに友梨はめちゃくちゃ可愛い。
街で一緒に歩いててもスカウトマンに目をつけられてたくらいだし。
心はどす黒い魔女様だけど。
「はいはいすいません」
あーもうだるいし帰りたいんだけど。
「てめえ舐めてんのかよ?」
女は適当に謝った私に殴りかかってくる。
そんな弱っちぃパンチ受ける価値もないな。
ひょいっと避けると後ろの女の子に直撃する。
それとともに後ろで乱闘が始まる。
…くだらな。
私はその場を後にして空き教室へ向かった。