嫌いの反対





「おう」



祐亮達は頭を上げて私をみる。




「悪かった、本当に」





そこに了雅が来て、もう一度頭を下げた。








「うん、もういいよ。…ちゃんと、忘れないで」



勇太と同じことを言うと、勇太と同じようににこりと笑った。









「…でよ」




零が頭の後ろに手を回し、私に目線を向ける。





「?」

「咲良は黄竜に戻るのか?」






…そんなの決まってるじゃない。





と思いつつ、少し意地悪したくなって星龍に目を向ける。





「うーん、考えどころよね」




< 242 / 252 >

この作品をシェア

pagetop