嫌いの反対
「は?」
その言葉に眉をひそめる波瑠多
…貴方が反応すると思いませんでした。
私の計画は早くも崩れる。
「なんてね」
慌てて否定すると周りの人たちが眉を顰める。
…みんなして睨まないでよ!
「黄竜のみんなからは確かにいろんなことを教えてもらった。…けど今私が居るのは星龍だから。この人達と離れたくないの」
ごめんね了雅。と付け足すと了雅は分かってたように笑う。
「お前には真っ直ぐなそいつがお似合いだ」
了雅はそういうと私達を見据える。
「え、どいつ?」
「は?」
「あ、ごめんね、この子鈍感だから」
「ちょっと零!どう言うこと!?」
「まんまの意味だ」
「…波瑠多まで!」
キャンキャン騒いでいると波瑠多に腕を引かれる。