嫌いの反対
そこまで言うと波留多はまたゲラゲラ笑った。
「そりゃお前、やってないからに決まってんだろ。アハハッ、バッカじゃねえの?」
…な、なんかムカつくんだけど。
「え、あ、やっぱそうですよね〜」
「なんか証拠でもあんのかよ」
「黄竜のみんなが信じてくれなかったのが証拠でしょ」
…まずい、非常にまずい。
…その言葉を最後に波留多はめちゃくちゃ黙っているわけで。
まずいよ、まずいまずい。
何考えてんのこの人。
そして昨日裏切られてんのに波留多なら大丈夫かなとかおちゃらけてる自分がいるのもまずい。
勉強しろよ、学習しろよ、自分。