嫌いの反対


「えっと、永窪咲良、です。黄竜の元姫だったけど、現姫に仕組まれて裏切られちゃって、追い出されちゃいました。ここでお世話になんて甘いこと言えないですけど、よろしくお願いします」


「お前さぁ」


目を上げると波留多と目が合う。


「俺の説明しようとしてたこと取らないでくんね?」

「いやこう言うのは自分から言った方がいいんじゃないの?」

「いやいや、俺の出番台無しじゃねえか」

「いやいや、出番とかないから」


「わーーーー!!!!」



私たちの言い合いは金髪の彼に止められる。



「分かったから席ついて!!!!波留多、熱くならないの!!!!クールキャラでしょうがっ!」



え、なに、まだキャラとかいるわけ?

なに、お前らアイドルなの?


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