嫌いの反対

え?なに?分かるヒントでもあった?
私記憶喪失なわけ?


「おい、とぼけてんじゃねぇよ」


昴が再びそう言うけど。
私には身に覚えがないし、それに加えて相変わらず友梨が心配なんだけど。


すると屋上のドアがパァンと派手に開いた。





「みんなぁッ!どう?口割ってくれた…かな?」




そこにはさっき飛び降りたはずの友梨。



「友梨…!?大丈夫なの!?!?!?無傷って…す、すごいね!?どっか痛「話しかけんじゃねえよ!!!!!!!!!!」




友梨に話しかけようとした私をグイッと押しのけたのは赤髪の男の子、祐亮(ゆうすけ)。


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