嫌いの反対



「なんだこれ」


私の体…主に腰あたりに重力を感じる。


カーテンで仕切られていて朝でもなお薄暗い部屋で私はその重力の正体を探ろうと腰に手を回す。




「…手?」



いや、正確には腕、だ。




その状態でくるりと体勢を変える。


…そうだ、こんな事する人、1人しかいなかった。





ゴヅッ






「ッッテェ……」

「おはよう!!!!…波留多くん!いい朝だね?」




変態、覚えてろよ。


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