嫌いの反対
んー、しょうがない、もうみんな行っちゃったし。
「波留多も学校行かないんだね」
「言ったろ、黄竜の奴らがいんのに一々行ってられっかよ」
…行けよ。
私はそれを発言することも無く、溜息をつきながら波留多のバイクの後ろに腰掛ける。
「やっと大人しくなったか、行くぞ」
ブルンブルンと、エンジンを回す音がする。
「今日は夜までいろよ。少し特別な日だ」
そうカッコつけてバイクを走らせた。
メニュー