嫌いの反対


んー、しょうがない、もうみんな行っちゃったし。




「波留多も学校行かないんだね」

「言ったろ、黄竜の奴らがいんのに一々行ってられっかよ」




…行けよ。

私はそれを発言することも無く、溜息をつきながら波留多のバイクの後ろに腰掛ける。




「やっと大人しくなったか、行くぞ」




ブルンブルンと、エンジンを回す音がする。





「今日は夜までいろよ。少し特別な日だ」




そうカッコつけてバイクを走らせた。


< 93 / 252 >

この作品をシェア

pagetop