ホワイトデーお返し調整会議【男子達の関が原】
まさか自転車が検問を突破することなど夢にも思っていなかったのだろう、検問の警官二人は顔を見合したまま、過ぎ去る島津隊を見送ってしまった。が、すぐさま彼らの官憲としての矜持と官僚堅気が作動した。
「おいッ!そこの自転車!待ちなさい!!」
警察官は走って島津隊を追おうとしたが、島津隊の姿を見失ってしまった。追う事をあきらめた警官たちは舌打ちして、島津隊が消えた方向を眺めた。すると、対向車のベッドライトを浴びて、島津隊の雄姿が道の向こうに浮かび上がってくるではないか。警官の一人が言った。
「あいつら、、警察なめてんのか、、、両手放しや。」
興奮した小早川ケンタは尊敬の表情を浮かべて叫んだ。、
「島津さぁんて、、、何か凄いッス!」
「。、、、なあんでも決めたら早くせな。先んずれば人を制すと、言います。」
小早川ケンタは島津の背中に抱きつきながら島津の訓辞を拝聴した。そして小早川は思った。かの「関が原の合戦」において、西軍に属して敗れた島津軍は、撤退の折りに敵陣のど真ん中を突っ切って退却したのだ。この人、かの島津軍の末裔かも知れない、、、小早川は今度聞いてみよう♪と思った。今の派手な突破劇で、携帯の一件については、しばし忘れることが出来た小早川ケンタであった。
曽根崎東で右に折れ、真言宗の寺とタイ料理店や廉価な風俗店が並ぶ兎我野町に入り、カップルや酔客をかわしながら、島津が突然ブレーキを踏んだので、小早川ケンタは前のめりとなり、危うくコケそうになった。島津が自転車から急に降りたので、小早川ケンタはスタンドの壊れたママチャリを後部座席から支えることになった。
「おいッ!そこの自転車!待ちなさい!!」
警察官は走って島津隊を追おうとしたが、島津隊の姿を見失ってしまった。追う事をあきらめた警官たちは舌打ちして、島津隊が消えた方向を眺めた。すると、対向車のベッドライトを浴びて、島津隊の雄姿が道の向こうに浮かび上がってくるではないか。警官の一人が言った。
「あいつら、、警察なめてんのか、、、両手放しや。」
興奮した小早川ケンタは尊敬の表情を浮かべて叫んだ。、
「島津さぁんて、、、何か凄いッス!」
「。、、、なあんでも決めたら早くせな。先んずれば人を制すと、言います。」
小早川ケンタは島津の背中に抱きつきながら島津の訓辞を拝聴した。そして小早川は思った。かの「関が原の合戦」において、西軍に属して敗れた島津軍は、撤退の折りに敵陣のど真ん中を突っ切って退却したのだ。この人、かの島津軍の末裔かも知れない、、、小早川は今度聞いてみよう♪と思った。今の派手な突破劇で、携帯の一件については、しばし忘れることが出来た小早川ケンタであった。
曽根崎東で右に折れ、真言宗の寺とタイ料理店や廉価な風俗店が並ぶ兎我野町に入り、カップルや酔客をかわしながら、島津が突然ブレーキを踏んだので、小早川ケンタは前のめりとなり、危うくコケそうになった。島津が自転車から急に降りたので、小早川ケンタはスタンドの壊れたママチャリを後部座席から支えることになった。