絵本王子と年上の私
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今日のしずくさんは、小悪魔的発言が多すぎると、白は一人でため息をつきながら思っていた。
自分の部屋に女の人が来るなんてことは、今までなかったし、なにより大好きな人がいるのだ。それだけで、別世界のような空間になった。
しずくさんが家に着たいと思っていた事にも驚いたが、何より泊まるつもりだったことが、嬉しくて仕方がなかったのだ。
自分と一緒にいたいと思っていていてくれた事が嬉しかったし、一歩先へ進んでもいいと思ってくれているのが嬉かった。
彼女が自分の事を好きでいてくれるのはわかっていた。でも、白の好きが大きすぎるものだとわかっているからこそ、しずくはどこまで近づいてもいいと思っているのかわからなかった。
彼女が嫌がることはしたくない。けれど、今日の可愛らしさは反則過ぎて、白は何度理性がなくなってしまうのではないかと、ひやひやしてしまっていた。
お風呂から上がり、髪をタオルで乾かしながら、寝室へと足を運ぶ。
お風呂上がりのしずくさんも、化粧品っけのない素顔も、すべてが白をドキドキさせていた。そんな彼女が目の前にいて、我慢出来るだろうか。
そんな事を考えながら、寝室のドアを開ける。緊張しながら部屋の中を見ると、ベットに端で横になっているしずくが見えた。心配になり近づくと、白の絵本を持ちながら、気持ち良さそうに寝ているようだった。
きっといろいろな事があったし、沢山歩いた利したので疲れてしまったのだろう。お酒め入っているので眠くなりやすいはずだ。
近寄ったまま、しずくの姿を見入ってしまう。
最愛の恋人が、大切そうに自分の絵本を抱いており、しかもその恋人は自分のパジャマまで身に付けているのだ。そして、自分のベットで寝てしまっている。
「しずくさん、これは僕を試しているんですか?それとも、、、。」
白がしずくに近づき、片手をベットに落として彼女の顔をまじまじと見る。体重がかかったからか、ギリッと軋む音がする。
「そんなに可愛い寝顔で、僕を誘っているんですか?」
熱っぽい視線で白はしずくを見つめから、首筋に短いキスを何回かする。
しずくが身動きをするまで、白はその行動を止めることが出来なかった。