星降る夜はその腕の中で─「先生…私のこと、好きですか?」
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Date: 201x 01/xx 23:44
From: Subaru Hatsuhara
〈xxx_pleiadesxx1212@……〉
Sub:No title
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まだ起きてる?
話したいことがあるんだけど、時間取れる?
-END-
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(話したいこと?なんだろ…?)
先生と電話出来るのが嬉しい。早く声が聞きたい。
でも、この何か改まった感じが、少し気になる。
私はベッドの上で毛布に包まって座り直してから、画面の端にある先生の番号の短縮ダイヤルを押した。
トゥルル…
「…もしもし」
ワンコールで先生の声。
「せんせ?私」
「…こっちから掛けるのに」
「うん…だって早く話したかったんだもん」
「……」
「あ、あのね先生、今日センターでね、」
「ちょっと待って南条」
「ん?」
「…話が、あるんだ」
先生の声音はいつになく神妙だった。
「…何?」
部屋の空気がいっそう冷たく凍っていくのを感じる。
先生からのメールが届くまで感じていたそわそわと落ち着かない感じ。あの嫌な感覚がはっきりとした形を作って現れ始めている。そんな風に思えた。
「南条…」
「!…やっぱり言わないで!」
「……
別れよう」