星降る夜はその腕の中で─「先生…私のこと、好きですか?」
が、それも束の間。
(あっ!時間!)
私は不意に我に返り、腕時計を確認する。
(あと5分しかないじゃんっ!)
「ありがとうございました!失礼します!」
私は彼の言葉を遮って、一礼すると慌てて改札口へと走り出す。
「えっ、あぁ、うん」
一瞬王子様が大きな瞳を更に見開き、驚く表情が見えた。
(なんてスマートに対応出来るんだろ…
しかも…凄い…綺麗な男の子…)
塾に向かって走りながら私の胸はドキドキしていた。
それは、喋れなくて緊張したから?
あるいは走って心拍が上がったから?
それにしても…
と、ふと思う。
(あのキャリーバッグ…旅行中かな?
じゃあ、もう逢うこともないよね、きっと…)
まぁいいや。
今日はイケメンさんに助けられてラッキーだった。
朝から喧嘩してイライラしてたけど、これでチャラってことにしようかな?
そう思っておくことにしよう。
* * *
(あっ!時間!)
私は不意に我に返り、腕時計を確認する。
(あと5分しかないじゃんっ!)
「ありがとうございました!失礼します!」
私は彼の言葉を遮って、一礼すると慌てて改札口へと走り出す。
「えっ、あぁ、うん」
一瞬王子様が大きな瞳を更に見開き、驚く表情が見えた。
(なんてスマートに対応出来るんだろ…
しかも…凄い…綺麗な男の子…)
塾に向かって走りながら私の胸はドキドキしていた。
それは、喋れなくて緊張したから?
あるいは走って心拍が上がったから?
それにしても…
と、ふと思う。
(あのキャリーバッグ…旅行中かな?
じゃあ、もう逢うこともないよね、きっと…)
まぁいいや。
今日はイケメンさんに助けられてラッキーだった。
朝から喧嘩してイライラしてたけど、これでチャラってことにしようかな?
そう思っておくことにしよう。
* * *