キミになりたい。
みんなに責められる空気が怖くて、いつも
学級委員の私たちが荷物を背負ってしまう。

私達に代わって先生が教壇に立った。

「じゃあ、卒業記念委員の4人は放課後
多目的室へ集まるように。以上。」

キンコンカンコーン。

タイミング良くチャイムが鳴って、みんなが椅子を引く音が聞こえる。

「ののちゃん!お疲れ。大変だよね、学級委員も」

私の丁度前に座る女の子が振り返って言った。

柚香ちゃんとは、席が近くなってから
良く話す。

「まあ、仕方ないよ。誰かがやらなきゃだし」

「ののちゃんは偉いなぁ。それにやっぱ凄いよ」
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