キミになりたい。
先生が私達を見て、説明を始めようと
教壇に立つ。

私達は急いで空いている席に座った。

「あれ、3組の委員、後1人誰だ?」

先生が不思議そうに私の隣の空席を眺める。

まだ瀬戸が来てない。

「瀬戸くんです」

「あー、瀬戸か」

先生が呆れ顔を見せた。

まあ、無理もない。

瀬戸は遅刻常習犯。

今回の委員もやる気ゼロだし、すっぽかしても
おかしくない人だ。

先生はついに瀬戸を待つのを諦めた。

「卒業記念委員会の仕事はひとつ」
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