向日葵だけが知っている
…私と美千留が仲良くなったのは入学式の翌日だった。

出席番号順の席で、私の隣が美千留だった。

私は、知ってる人がいないこともあり不安だったのだが、勇気をもって、隣の美千留に話しかけた。
「こんにちは…。辻井ひまりで…す。これからよろしくお願いします…。」

美千留は私をチラリと見るとボソッと呟いた。
「…よろしく。」
「…。」

二人ともあまりしゃべらない性格なのもあり、会話はすぐに沈黙となった。
…気まずいな。
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