向日葵だけが知っている
もう、角を曲がれば家、というところまで来たとき。私は止まった。

会いたくない人がいたわけでもない。靴ひもがほどけてもない。信号はない。
なぜなら…。
「っ!」

また、足に激痛がはしったからだ。
今度は今までよりもっと痛い。

しかも、15秒たってもおさまらない。
「っ助け…て。」

私はそのままガクッと座り込んだ。
誰か…
「お姉ちゃん!」

ひまりの声がした。
そこからは…よく、覚えていない。
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