向日葵だけが知っている
「さ…くら?」

お母さんの顔は悲しそうだった。
だから、そんな顔しないでよ。何のために明るく振舞ったと思ってるの?

「じゃあ、どうするの?これから…あんなに頑張ってたのに…」
「うーん。他のを探すしかないよねー。」

また私は明るく振舞った。
「あっ。勉強するからこの話はまた後でね。」

そう言って私はリビングを出て、部屋に向かった。

すると…

ひまりがリビングの前で呆然と立ち尽くしていた。
「お姉ちゃん…今の本当?」
< 196 / 252 >

この作品をシェア

pagetop