向日葵だけが知っている
………
「ねえ、さくら。」

図書館での自習の休憩中、一緒に勉強していた舞が話しかけてきた。

「何?」
「直樹とうまくいってないの?」

そうなのだ。直樹のお母さんが訪ねてきてから、直樹とはなんとなく気まずくて。
あまり話せていない。


…まるで、付き合う前にすれ違ったときみたいだ。

「それって、骨折と関係あるの?私に話して。」
「うん…」



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