向日葵だけが知っている
「辻井さんってさ、辻井さくらの妹なんでしょ?」
私はおずおずとうなずく。

「辻井さくらはあんなにできる人なのに、どうして妹の辻井ひまりは何にもできない人なんだろうね?」

グサッ!その言葉は私の心に深く刺さった。

リーダー格の女子は笑いながら離れていった。

しばらく私はその場に立ち尽くしていた。



「…うっ…」
涙が溢れてくる。こんなに悲しいのはじめてだ。
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