向日葵だけが知っている
「小テスト返すぞ。」
えー。嫌だー。という声が教室に響く。

私もその一人だった。この前の小テストは正直自信がない。

「ちなみに満点は一人。」
みんなの目が一斉に私を向く。
私はこのクラスでは一番の成績だったからだ。

「絶対さくらちゃんだー。いいなー。」
「こんなの辻井に決まってるじゃん。俺、希望なくなったわー。」

そんなこと言ってもし私が満点じゃなかったらどうするの?
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