向日葵だけが知っている
「…。」
私は黙ってクラスに戻った。
そんな私を秋原さんが嬉しそうに見つめていた。


…………
心が痛い。張り裂けそう。
私はこんなに直樹が好きなんだな。でも…直樹は私を迷惑だと思っていて…。

やめよ。こんなの考えてたら自分がわからなくなる…

私は一人でお弁当を食べた。


お弁当はいつもと同じ味のはずなのに、しょっぱかった。
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