ツンデレな後輩なんて99.9%好きにならないから!
店には入り、人数分の紙皿や割り箸をかごに放り込んでいく。
「ねぇ、この紙コップかわいくない?」
あたしは、真っ白な100枚入りの紙コップを右手に20枚入りのかわいらしい花柄の紙コップを左手に持ち、左手のほうの持ち上げて見せる、
広瀬は、無言で私の手から右手の紙コップを奪うとスタスタと歩いていってしまった。
「なにその態度!待ちなさいよ!」
あたしは、急いで後を追いかけると
「普通に考えて、値段変わんないなら量が多い方がいいでしょ。」
と、真顔でマジレスされる。
「なんで、あんたはそうなの!かわいい!!って少しは同調してくれてもいいじゃん!」
「別に、紙コップを食べるわけではないんで、かわいかろうがかわいくなかろうが、どっちでもいいです。ほら、行きますよ。」
と、また広瀬はあたしを置いていこうとする。
ほんと、かわいげがないなコイツ。
広瀬は、手際よくメモを見ながら必要なものをかごにいれていく。
あたしが来る必要あったのか?というレベルだ。
だから、早々に買い物に飽きてしまったあたしは、
店内を見渡すと”あるモノ”を見つけて、こっそりとかごに入れた。