先生はめんどくさがり。
「え?!啓太?!」
思わず吹き出した。
啓太?
たしかに毎年あげてるけど、それはもう習慣みたいなものだから…なんて言うのかな…
「啓太にもあげるけど、啓太は本命じゃないよ?」
「え?本当?」
「うん。どうして?」
私がそう言ったら、また俯いた。
あ、もしかして…
「私、啓太くんのこと好きなんだ…」
そう言って少し照れたように笑うミヤちゃん。
恋する女の子の顔だ…
すごく可愛い…
だけど、なんだろう。
この複雑な気持ちは。
「それで、恋が啓太くんのこと好きって思ってたから…ごめんね。変なこと聞いて」