先生はめんどくさがり。


後頭部を支えられて無理やり向かされたら、唇が重なった。





「もう!心臓破裂しちゃう!溶けちゃうよ!ドS!鬼!悪魔!」


「なんとでも言え。俺の女になったんだから、これから覚悟しとけよ」





私、先生の彼女になったんだ。


本当に夢みたいで、まだ夢が覚めないみたいで。





「大好き!」





離れたばかりの体にまた抱きついて、頬に自分からキスをした。


触れるだけの、優しいキス。



それに先生は、フッと笑うと優しい声でこう言った。





「みんなには、内緒な」





って。


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