先生はめんどくさがり。


「本当に嫌なら思い切り突き飛ばして。じゃないと止まれない」


「…先生が、全部…欲しいです」





会えなかった間の時間を埋め尽くすくらい愛して欲しい。





「…煽ってんじゃねぇよ。クソガキ」





そう言って荒くキスを落とす。


服を脱がされて、下着になれば急に恥ずかしさが私を襲った。





「お前、まだ18だっけ」


「うん…」


「下手したら捕まんな」


「やめる…?」





そう言って先生を見ると。





「無理だって言ってんじゃん」





それから会えなかった時間を埋めるみたいに、先生はたくさん私を愛してくれた。



疲れたせいか、睡魔が襲う。


眠りに落ちる直前に、おでこに感じた唇の感触。





「先生……行かないで…っ」





たしかに私は、そう言ったと思う。

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