先生はめんどくさがり。



朝起きたら、隣に先生はいなくて…手を伸ばしてもベッドは冷たい。


ただそれだけなのに、強い喪失感に襲われて涙が溢れた。



昨日のことが夢みたいに、はるか昔のことみたいに遠のいて行く。





「先生っ…」





もっとずっと一緒にいたい。


それで、めんどくせーなってそう言って欲しい。






それでも時間は刻々と過ぎて季節は冬になった。


あと数ヶ月。


ほんの数ヶ月我慢すれば、先生に会える。




でも、最近気になることがあって。



電話する回数が圧倒的に減った。


今は、2週間に1回できたらいい方。



前はほんの数分しか話せなくても、毎日電話してたのに。


心の距離が遠い。

< 244 / 284 >

この作品をシェア

pagetop