先生はめんどくさがり。


「泣いてないよ…」


『嘘つけよ』





ははっと、バカにしたように笑う先生。





「先生…たくさんごめんね。私何も考えてなくて…自分の事ばっかりで…」


『喋りすぎな』


「あっ、ごめん…」


『良かった。あの日からすげぇ落ち込んでると思ってたから』


「落ち込んでたよ…」





そう言うと、素直でよろしいってまた笑う。





「でもね先生。もう電話大丈夫だよ。疲れてるでしょ」


『なんだよ、いきなり』


「誠くんに時差のこと聞いた。私何も考えてなかったから…」


『俺がしたくてしてんの。余計な心配すんな』


「でも、連絡してくれなかったのは疲れてたからじゃないの?」

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