先生はめんどくさがり。
、
冬が過ぎ、桜が綺麗に咲く季節。
私は、晴れて大学生になった。
「恋?」
「あ!先生!おかえり!今日は早いね!」
そして、先生とは同棲を始めた。
「ただいま」
「今日はね、ハンバーグだよ」
「また待ってたのかよ」
「だって一緒に食べたいんだもん」
夜の20時。
先生が帰ってくるには、少し早い時間。
いつもは21時を回るなんて、当たり前のことだから。
「先にお風呂入る?」
疲れ気味の先生について行って、遠慮気味にそう聞く。
最近は、大きなプロジェクトを任されているから忙しいって言ってたから。
「恋」
「え?」
ネクタイを外して第1ボタンを解くと、先生のカバンを持ったままの私にチュっとキスをした。