先生はめんどくさがり。


「ミサって言ったっけなー。普通に可愛いし、スタイル良いし…」


「せんせ」


「なんだよ」


「…嫌。そういうの」


「先に始めたの恋ちゃんじゃなかった?」





ヤキモチ妬かせようとしてたのバレてるし。



私をちゃん付けで呼ぶときは、私をバカにしている証拠。


でも、そんな呼ばれ方も好きだなあって。





「少しは妬いてくれても良いのに」


「ちゃんと妬きましたよ」


「嘘だ!」


「嘘じゃねえよ?なんなら証明する?」





ってパソコン打ってた手を止めて私に近づくと、ふわってシャンプーの匂いが鼻をかすめた。


触れるだけのキスをしたあと、優しい目と目が合う。





「言っとくけど俺、めちゃくちゃ独占欲強いからね?」


「いいの」


「お前は俺だけ見てればいいんだよ」

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