先生はめんどくさがり。


「どうし…」





言葉の途中でグッと首元を掴まれて、唇が重なる。





「口、閉じろ」





言う通りにすれば、唇を舌で舐められた。


なにこれ、変な感覚。





「唇赤すぎ。男が見たら誘ってるとしか思わねーよ」


「女子会だもん…」


「関係ねーよ」





そう言うと、今度は唇の端にキスを落とした。


また、好きが積もる。





「帰りは迎えに行くから」





そう言って出て行ってしまった先生。





「はあー…カッコよすぎるよ…」





なんて、私のつぶやきは聞こえることもない。

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