先生はめんどくさがり。


「私ね、帰りたいんだ!」


「うんうん。君の名前は?」





いや、なんだこいつ。


先生と同じで全然話聞かないじゃん。





「恋だよ!可愛いでしょー?」


「ちょ!」


「恋ちゃんね」





…あーもう本当やだ。





それからお酒が進んで、どんどんみんなが出来上がっていく。





「恋ちゃんはー、彼氏いるのー?」


「いるよ」


「へぇ、じゃあ俺狙っていい?」





そんな自信、どっからでてくるわけ?


大学生ってチャラい…



そう思っていると、目の前にいる林が反対側の女の子に話しかけていたから、私は先生にメッセージを送った。





「で?恋ちゃんは?」


「彼氏のこと呼んだから。もう帰りますね」


「でも俺は三角関係とかウェルカムだよ?」




聞いてないし。


てか近いし!

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