先生はめんどくさがり。
啓太や誠くん、先生や伊藤先生が近くにいたからか、私の顔面偏差値が麻痺してきてるのかな。
悪いけど、本当に気持ち悪い!!
「ごめん。私やっぱり帰るね!」
誘ってくれた女の子にそう言うと、林が私の手を掴んだ。
「離して」
「人の話聞いてる?」
「こっちのセリフなんだけど?!」
「大丈夫、安心して。俺ね、人のモノの方が萌える」
そう言って私に近づいてくる。
もう無理!!
先生っ…!
「顔が綺麗だから、思わず見惚れちゃったー」
そう言うこいつは、お酒くさいしタバコ臭いし、そんな状態なのに私を舐め回すように見る。
力では勝てない。
もうみんなには酔いが回ってるから、助けも求めれない。
「わかった。わかったから、もう少し離れて」
「大丈夫大丈夫。いい匂いだから」