先生はめんどくさがり。
次の日は、パパのお弁当がいらなかったからいつもより遅く起きた。
始業式の今日は、私もお弁当なしだから助かる。
「はよ」
「おうっ」
いつもと同じ時間に玄関を開ければ、向かいの家から同じ制服を着た男の子が出てくる。
それは幼馴染みの、町田 啓太(マチダ ケイタ)。
「よかったな。2年なれて」
「うるさー」
啓太とは腐れ縁で、ママのことで私が泣いていた時もずっと側にいてくれた。
幼馴染みの特権って、すごく味方になるから啓太の存在がありがたい。
ベラベラ喋って学校につくと、啓太と並んでクラス表を見る。
私が江夏で、啓太が町田。
だいたい私が上の方で、啓太が下の方とかが多いんだけど…