先生はめんどくさがり。


「………見てたんなら助けてよ…」


「ばか。生意気にタメ口使ってんじゃねーよ」





甘い言葉をかけられても、優しいこと言われても。


最後にはやっぱり意地悪な先生が大好き。





それから保健室に連れて行ってもらった。



例の保健室の先生は、多分もう委員会の準備をしているから、今は不在。



私が先に入って、その後に先生が入って。


そしてガチャっと聞こえた音。





「…鍵閉めたんですか?」


「そうだけど?」


「何で…?」





この空間に、ドクンドクンとうるさいくらい脈を打つ。


この狭い場所に、逃げ場なんてない。





「わかってるくせに聞いてくるなんて、欲しがるね」


「ち、違っ…んっ……ぅ…」

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