先生はめんどくさがり。


「で?制服は?」


「あ…………保健室…」


「は?何で?」


「えっと…」





言葉に詰まった。



啓太は私に過保護だから、きっと事情を話せば…うん。


そうなる…多分。





「あとで聞くわ。取ってくるからとりあえず待ってて」





そう言って、スクールバックを私の目の前の机に置いて準備室を出て行った。





「いいなあ、高校生の恋愛って。すっごい青春だ」





そう言う保健室の先生。


きっとこれは、本心だろう。



だけど、隣には、さっきまで私の隣にいた白浜先生がいる。





「腐れ縁ですよ。幼馴染みなんで」


「ええ?どうして?すっごくお似合いだったのに。ねえ?先生?」





そう言って、保健室の先生は隣にいる白浜先生に問いかけた。

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