先生はめんどくさがり。
話し出さない私に先生は、そう言った。
トボトボと重たい足を持ち上げて、私は体育準備室に向かう。
その途中でも、頭に浮かぶのは服が乱れた先生と、奥にいた保健室の先生。
「はあー……」
高校生の私は、女として見られてないのに。
わかっていたのに、どこかで期待していた自分がいた。
バカだな…本当。
それから5分くらいして、準備室の扉が開いた。
ガラガラっと音を立てて入ってきたのは、多分白浜先生。
めんどくさそうに入ってきてるのも、想像つく。
そんな先生を見れば、泣いてしまいそうだから、私は机に顔をつけたまま動かないでいた。
「…おい」