先生はめんどくさがり。



啓太と一緒に体育館へ移動して、始業式が始まるのを待った。





「えーなーつー。町田!」





…げ。





「お前ら、その足どうした?ん?」


「あー…何でだろう?持ってきたはずなのになー…ねえ啓太?」


「あ、あーそうだな…?なあ恋?」





1年の頃から、遅刻や欠席が多かった私たちは、職員室内ではすでに有名人。



今日だって、体育館シューズはもちろん、上靴まで持ってこなかった。


だから、今ここにたっている足は靴下のまま。





「後ろ立ってろ!」





バレるはずなかったのに。


新学期くらい、別にいいじゃん。





「何でこうなるかなー」


「俺のセリフな」


「お互い様でしょ」

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