血だらけペガサス
津島雪の世界。その消失について
わたしの意識
うす暗い部屋の中で、
わたしの意識はゆらゆらと揺れていた。
豆電球の、オレンジいろの光で満たされた部屋。
そこには、お気に入りのお人形さんたちがいる。
キレイな青い目をした人形さん。
とっても顔立ちのいい男の子。
わたしの頭はメルヘンだから、
いつかきっと、目の前に、
こんなキレイなお顔の人が
現れてくれるのだと信じている。
現れて、わたしの心の中にずっと住んでいる
血だらけのペガサスを、
紺ぺきの大空へと、
解き放ってくれると信じている。