ココロユクエ
 


『愛理サン、ますます美人になってる
 だろうね〜』

『言ってあげてよ。喜ぶよ。お姉ちゃん
 キレイよ。彼氏とラブラブだもん。』

『へぇ。彼氏ってあの人?』

『あれ?会った事あったっけ?佑史さん』

『そう、その名前のハズだよ。確か一回
 だけ会った事あるよ。まだ
 付き合い初めの頃だよ。』

『最近、よく来るし。お母さんも
 いそいそしてるし。もしかしたら…
 かも』

『そっか。楽しみだな。』


そこで、ちょうど駅に到着した。


『じゃあ、俺こっちの路線だから。
 じゃあ、再来週の日曜な。』

『うん。じゃあね。』


別れて、すぐ後ろを振り返ると、こっちを見て、しょーたが手を振った。

ワタシも手を振って、改札口を通って行った。




 
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